2011年6月7日火曜日

寺のメダカに思う

10年飼っていた インコのピーちゃんが目を閉じたとき

オイオイ泣いた。


3000円の花ををちぎりちぎり、小さな箱の中をいっぱいにし

赤いベルベットでマントをつくり

アルミホイルで王冠をかぶせ、

人に頼んで 樹の下深くにうめてもらった。



私にとっては 王様だった。



新宿の寺の水鉢の中

メダカが寺守して泳いでる。

小さなメダカのそのうちの、ひとつの目が閉じたとき


坊さんは 

いったいどうするんだろう?


聞いとけばよかったな。



10年間お仕えした

私の王様は 2800円だった。

ベランダから見える樹の下の 
 
王様と私は まだつながっている。

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